メンテナンスについて

こんにちは。弊社、愛媛県でコンプレッサの販売、メンテナンス整備を行っております有限会社愛媛エヤーサービスです。

今回はコンプレッサの保守・メンテナンスについて投稿いたします。

コンプレッサは主に電動式かエンジン式の二つに大きく分けられますが(稀に蒸気駆動といった特殊な物もありますが)今日は電動式コンプレッサについて。

電動式コンプレッサとは電動モータを主動力とし、モータの回転動力をベルト、増速ギヤ、軸連結、主軸一体型等の伝導機構にて圧縮機本体を駆動させ空気を圧縮します。コンプレッサの出力、用途によって様々なモデルがありますが、主動力の伝導ベルト駆動について少し取り上げてみます。

ベルト駆動方式のコンプレッサは主に小型~中型機に多く、出力的には小さい物は0.75kwから、中型機では37kwクラスまでのコンプレッサで多く採用されています。メーカーによっては150kw超の大型機でも機種によってベルト駆動が採用されているモデルもありますが、基本的には小型・中型機の割合が多いようです。ただ、現在ではメーカー各社のモデル開発も進み中型機においてはベルト駆動方式を採用しないモデルも増えましたが小型ではまだまだ現役モデルも多いことも事実です。

そこでベルトについて。ベルト駆動とはモータの回転をプーリとベルトを介し、圧縮機本体へ回転動力を伝えます。ベルトはモータが動いている間、絶えずプーリとの接触で摩擦、摩耗、伸びが発生・進行します。そして、この様な状態が続くことによりベルトの擦り減り、伸び、硬化、またプーリの擦り減りが大きくなると、プーリとベルトがスリップを起こします。酷い時には煙を上げ甲高いスリップ音を起こし、最終的にはベルトは焼切れモータのみ空回り、コンプレッサからエアーが出ない状態になってしまいます。こうならないためにも定期的なベルトの張り調整が必要になってきます。レシプロコンプレッサの場合には一般的にテンションゲージで張力を計測したり、またスクリュコンプレッサの場合では専用のテスターで周波数で張力を測定する物もあります。

しかし、ただ張れば良いという物でもなく、ベルトやプーリの状態によって適正な張力があります。張り過ぎにより過度な力がモータ軸や圧縮機主軸に掛かると早期に軸受け損傷を起こす可能性もあるため、適切な張力を維持するには定期的に機器の点検を行い、ベルト張力の確認を行うことが大切になります。なお、ベルトやプーリの状態によって調整をしても適切な張力が保てない場合がありますので、その時には迷わずに交換を行う様、推奨致します。

下の写真のように新品と旧品のベルトを見比べると明らかに溝の深さや厚みが違うことが分かると思います。また長期間ベルトの交換を怠っているとベルトは破断し同様に写真のような状態になりますので、コンプレッサをお使いのユーザー様、またはコンプレッサの管理をご担当している担当者様、このような状態にならないよう、お気を付けください。

以上の事から、コンプレッサの稼働においてベルトの役割、重要性が少しでもお解りいただければ幸いです。コンプレッサは現場操業において常に稼働している機器です。また、思っている以上に負荷状態の高い機械であります。不意のトラブル、故障のリスクを低減させるためにも定期的な保守・メンテナンスの重要性をご理解の上、点検整備の実施をお願い致します。

最後になりましたが、愛媛県でコンプレッサの購入、メンテナンス整備のご計画が御座いましたら是非、有限会社愛媛エヤーサービスまでご連絡下さい!

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